INTERVIEW

妹尾 聡美

妹尾 聡美先生

Senoo Satomi

プロフィール

出身地
東京都
出身大学
和歌山県立医科大学
卒業年度
2006 年
放射線科医歴
13 年
資格
  • 日本救急医学会専門医
  • 日本 IVR 学会専門医・指導医
  • 日本医学放射線学会診 断専門医
専門分野(IVRのなかでも
得意分野あれば)
救急、腹部領域
趣味
映画鑑賞、ショッピング、海外旅行

これまでのキャリアを教えてください

和歌山県立医科大学卒業後に国立病院機構東京医療センターで初期研修を行い同病院の救急科で後期研修を開始しました。その後 2012 年から国立病院機構災害医療センターの放射線科で研修を行いました。その後、2014 年に国立病院機構東京医療センターの救命救急センターに戻りましたが、2016 年から再度、国立病院機構災害医療センターの放射線科に勤務し診断専門医を取得しました。2019 年から済生会横浜市東部病院 救命救急センターに移動し現在も勤務しています。

所属施設の簡単な紹介

横浜市東部地域を医療圏とする 562 床の総合病院です。横浜市重症外傷センターを併設した救命救急センターがあり重症患者の積極的な受け入れを行っています。緊急IVR は 24 時間 365 日体制で放射線科・救急科で分担して担当しています。年間の緊急IVR は血管、非血管合わせて100件前後になります。救急車の搬送件数が7500-8000/ 年で, walk-in の患者様が10000人/年 ぐらいです。

IVR医を目指した理由

元々、外傷領域の治療に興味があり救急科として後期研修を始めました。その時の同僚に循環器内科出身の救急科の医師がいて、彼にカテーテル治療による外傷診療を教えてもらいました。また救急外来でシースを入れるのが元々得意だったのもあり放射線科の研修を始めました。

現在の業務の割合(IVRが占める割合や、読影・研究などとの比率)

基本的には救急医としてER業務に主に従事しており、夜勤は4−5回/月行っています。IVRは緊急IVRを含めて2−3件/週、画像診断は週半日の外勤で行っています。
学会活動は海外学会も含めて数多く発表をさせてもらっており、研究業務は現在2−3ヶ月に1回行っています。

プライベートの過ごし方

公的な休暇は学会活動や off-job トレーニングのインストラクターなど仕事をしていることが多いです。月に一度ぐらい何もせずにただひたすら寝る日があります。たまにショッピングに行ったり、多くの学会先で出張がてら少し観光も楽しんでいます。お出かけ好きなので、とにかく時間と体力があれば出かけてリフレッシュしています。

IVRのこれがいい!&これは大変…!

基本的には緊急IVRに従事しておりますので、オンコール回数が多い(月3/4程度)ことやいつ呼ばれるかわからず予定が立てづらいことは大変に思います。一方で、カテーテルでしかできないこと(緩和IVR、手術では苦手とする領域の止血やドレナージ)ができることは素晴らしいと思いますし、外科医や救急のメンバーと重症症例に立ち向かえることは非常に素晴らしいことだと思っています。

これからの目標、挑戦したいことを教えてください

救急放射線という領域がやっと救急の中に根付き始めて、救急科の修練が終了したのち、放射線科修練を始める後輩たちがどんどん増えてきました。その後輩たちが放射線科と救急科の垣根を超えて、活躍できるチャンスを多く作りたいこと、救急放射線がもっと専門分野として学問的にも確立できるように後輩育成や学術活動を行っていきたいです。また、緊急IVRが対応できない近隣病院への人材派遣、患者転送など地域を巻き込んだ活動が今後できるような組織作りもできればと思っています。

文責

竹下諒